ま、変装するのは仕方がないことなんだけど………。

それは、私の髪と目が原因。


私は生まれつき、髪と目の色が銀。

蒼兄と玲兄の髪と目の色は金。
それも生まれつき。


銀色の髪で登校したら、先輩には目を付けられ、
同級生には怖がられ友達が一人もできず、
先生には叱られるで、良い事なんてない。
でも、銀色は好きだし、この髪と目を憎んだことはあまりない。




着替え終わり、リビングに向かった。


瑞希「着替え終わった。」


ドアを開け中に入るとみんな私を見て固まっている。


蒼「地味子。」


蒼兄の言葉にみんなが頷いた。


瑞希「変装完璧でしょ?」


いたずら好きな男の子のような笑みを浮かべ私は言った。



玲「あぁ、まるで別人だな。」


頷きながら玲兄が言う。


母「これなら、安心ね。」


微笑みながら言った。