地味子の正体はNo.1の総長!?《修正中》

口を少し開いたまま放心状態のみんなの様子を見ている限り、
落ち着くには結構時間がかかるだろうと思った私は、気になったことを聞いてみた。


瑞希「ねぇ、訊夜?」


訊夜「ん?なんだ?」


瑞希「どうして、私が金銀高校を辞めたことが分かったの?」


テストはまだまだ先。
授業に出る必要はないはず。

誰に聞いたの?理事長?それとも担任?
転校したことを言わなかったのは何故?
転校先を教えなかったのは、何故?


訊夜「あぁ、それか。」


ソファーに前のめりに座り、膝に肘を乗せ頬杖をついた状態だったのを訊夜は、
脚と腕を組み、ソファーに寄りかかった。

目で隣に座るよう促され、素直に腰掛けると、
訊夜は目をつぶり話し始めた。




訊夜side


学校に行っても教室には向かわず、屋上で過ごす。
学校が終わったら、そのまま倉庫に向かう。
それが俺たちの日課だ。


俺たちはほぼ毎日来ているが、瑞希は週間に2日位しか来ない。


瑞希は次期社長であり次期組長。
そして桜蝶の総長。

学ばなければならないことはたくさんあるだろうし。
人に知られてはいけない情報を管理しなければならない。


瑞希は学校にこなくても大丈夫なほどの知識はあるから、
2日程度しかこなくても誰も何もいわない。