――ピピピピピピピ…


静かな部屋に鳴り響く目覚まし時計。

妙に腹が立つその音を止めるべく、手を伸ばした。

硬い個体に触れ、勢いよく手を下げる。


――ガッシャーン


は?
ガッシャーン!?

まさか…。

いやな予感がして、恐る恐る手元を見てみると…目覚まし時計が粉々に壊れてた。


あぁあ、またやっちゃった。
また、新しいの買わないとな。


あ、おはようございます。
私は、東條瑞希Toujou Mizuki、高1です。


――コンコン


私の部屋のドアをノックする音が聞こえ、


「瑞希、話があるから下に降りてきて!」


ドアの外からは朝からテンションが高い母さんの声。


瑞希「分かった。」


短く返事をし、ベッドから降りた。