シロップ×シロップ  【完結】

そこには、ユーシンの乗ったバイクの他に、二台の車があった

車に詳しくないあたしが見ても、高そうな赤いスポーツカーと黒い車

ユーシンが、あたしに気づき、ニヤリと笑った

というか、あたしに見せるためにエンジンを吹かして待っていたのが、表情でわかった

「遅刻すんなよ、尻軽女♪」

「なにぃー!?」

もう一度、大きくエンジンを吹かすと、そのまま裏門から出て行ってしまった

「だっ・・・誰が尻軽やねん!あんにゃろ〜」

怒りのあまり、慣れない関西弁が口に出ていた