魅惑のキスネコ!【完】


「ちょ・・っと待って下さいね。
今散らかってるんで」

ポパイをまずなんとかしなきゃ。


「あら、大丈夫よぉ。
おきになさらないでー」

おばちゃんは
あたしの言葉なんて一切無視。
すでに玄関でサンダルを脱ぎ始める。

「いやいやいや、
本当にちょっと」

「はいはいはい、
アーイタタタ腰が痛むわぁ」

強引にあたしの脇をすり抜け
リビングに向って行く。

おかしい!!
いくらおばちゃんでも図々しすぎるでしょ。
人の家なのに!!

やっぱりなんか疑われてるんだ。
男がいるとかきっと思ってる!!

イラっとしながら
おばちゃんの後ろ姿を追う。

ちゃんと隠れててよポパイっ!