「ねぇポパイ。」

「ん?」

あたしは机のしたから
ポパイの下半身を覗いて
再確認をしてから口を開いた。


「尻尾はどうなってんの・・?」

そう。
昨日たしかに見た尻尾が今日はなかった。

「あー・・
なんか今日は出なかった。
てかもう出ないんじゃないかな。
昨日は初日だったから
中途半端な変身だったんだよ
きっと。」


・・・・なにそれ。

あたしは頭をブンブン振った。

なんかもう、人智の域を
通り越してるわ。


「あ、そういえばあの人の事は心配しないで。
ちゃんとしといたから。」


「?あの人?」


「うん、家の外で会った人間。
昨日も家に飛び込んできたおばさん」


「あぁ。大場さん..
って、そうだよ!!
何の話してたの!?」


「家から出たらあの人がいて、
どなた?って聞かれたから
カナの昔からの大親友って言った」


「ええええっ・・」
何その微妙な返答・・・。


「で、名前聞かれてポパイだって言ったら
あら、それネコちゃんの名前でしょう?って言うから
そうだけど?って言ったよ」


「は・・・」


「そしたらカナが来ておしまい。」

「・・・・(絶句)」

これちょっと、まずい感じじゃない?
絶っっ対変だと思われてる。


ポパイのばか!全然ちゃんとしてないよっ!