魅惑のキスネコ!【完】


しばらくすると
ポパイがゆっくりと腕を抜く。

あたしもそっと目をあけ
そんなポパイに声を掛けた。


「ん・・
どうしたの?」

「あ、ゴメン。
起こしちゃった?」

ポパイが申し訳なさそうに言う。

「うぅん、
起きてたし・・」

「喉渇かない?
なんか買ってくるよ。」

「あ、あたし飲み物
持ってきてる。
ちょっと待って。」

身体を起こして
荷物を探る。

そこから2Lのペットボトルを
取り出した。


「あ、コップ・・」

という前に
ポパイはそのまま口をつけて飲みだす。

ゴクッゴクッと
音を立てながら
ポパイの喉仏が上下に動いた。

ぷはっと唇を離し
そのペットボトルを
あたしに差し出す。

あたしはその
ずしりと重いペットボトルを受け取り
一瞬迷ったけど
思い切ってそのまま口をつけた。


そんな姿を見て
不恰好だとポパイは笑う。