名前を考える時
あたしは君が入っていた
段ボール箱に目がいった。
大きく”ほうれん草”と書かれていたんだ。
小さい君が
大きく元気に育つように
この名前をつけたのは
まるで昨日の事みたい。
君も、そう思わない?
”ポパイ”・・・。
ふと目を覚ますと
目の前にはポパイの長いまつげが
呼吸とともに揺れていた。
一瞬夢と現実の区別がつかなくて
あたしも揺ら揺らと意識が揺れる。
でもそれがまた
気持ちいい。
そっと、ポパイの髪を撫でる。
それでもポパイは眠ったままだった。
あたしは身を丸めて
そのままお昼寝を続行する事にした。
