魅惑のキスネコ!【完】


ジンが駐車場まで
車に鍵がささってないか
確認に行っている間に
あたしはお風呂を沸かす。

お化粧落としに、ボディソープ
シャンプーとリンスを
分かりやすいように並び替えた。

買い置きしてた歯ブラシや
ボディスポンジにタオルっと。
あ、あとパジャマでしょ・・。

「カナさん。」

「あ、サヤカちゃん。
もうちょっとでお風呂わくから
待っててね」

濡れた手を拭きながら言う。

「カナさん・・・
あのぉ・・」

「ん?どうしたの?」

「その・・
一緒に・・
お風呂入りませんか?」

「え」
一瞬冗談かと思ったけど
サヤカちゃんの目はそんな風じゃない。

あたしは笑いそうになったのを
さっと隠した。

「うん、いいよ」
あたしがそう言うと
サヤカちゃんの顔がパッと輝いた。

「わっ!
良かった!
ありがとうございます」
そう言うと手を伸ばし
お風呂の蛇口を閉める。

話している間に
お湯がいっぱいになっていた。