食事が終わり
あたしはジンとサヤカちゃんをリビングに残して
キッチンで洗い物を始めた。
そうだ、お湯も沸かしておかないと。
ジンがデザートに
シュークリームを買ってきてくれたんだ。
ガチャガチャとポットを探し始めると
ジンがキッチンにやってきた。
「カナ、なんか手伝おうっか?」
「うぅん、大丈夫。
それよりサヤカちゃんと居てあげなよ。」
「え?なんで?
別にそんな気ぃ使わなくても平気だよ」
「うん・・。
でもさっきちょっと変だったじゃない?」
「サヤカが?いつ」
「いや、なんかなんとなく。」
口ごもるとジンはあたしの後頭部にキスをする。
「大丈夫だって。
サヤカも思春期だし。
好きなヤツでもいるんじゃん?」
「えぇ・・?」
「だから僕らが仲いいのみて
羨ましくなったんだろ。
・・シュークリームどこ?」
「一番下。冷蔵庫の。
・・そっかぁ。
好きな人かぁ。なんかいいね。
青春だねー」
「あ、変な気起こすなよ!
僕達はもうそういうのお終い!
カナは僕だけ見てればいいの。」
「ばか。分かってるよ笑」
といいつつも、目をあわせられない。
本当・・。やっぱり、
ポパイとのキスは問題だよなぁと
改めて思う。
