『……ごめんなさい。私なんかがそんなこと気にして……』 『別にいーよ。話す。長いぞ』 『えっ、いいの?』 予想外の答え。 まさか、教えてくれるなんて だって、関係ないって言われましたから。 『俺が中学二年、高三の兄貴がいてその友達になほが居た。遊びに来るたびに笑顔で優しいそのなほに気がついたら、好意を持ってた』 眼鏡をクイッと上にあげて 淡々と話し始める城田くんの言葉を 聞き逃さないようにしっかりと耳をかたむける。 でも少し、痛いドキドキが胸を締め付けます。