「孝太郎くん大活躍だねー」 「茜のために頑張るって言ってたしね」 陽南は順調に得点し、準決勝へ進んだ。 準決勝が始まるまで、少し時間がある。 私たちはお弁当を買ってきた。 「あ、孝太郎くんの言った通り、清新が勝ったみたいだね」 美咲が試合の結果がすべて記録されているボードを指差す。 私は2人に気付かれないように、小さくため息をついた。