美咲と出会ったあの日、俺は限界だった。 思うように投げられないことが、悔しくてしょうがなかった。 もう、終わりにしよう、そう思ってた。 けど、美咲に出会って。 また投げたい、大好きな野球をやりたい。 そんな風に思えるようになったんだ。 思うようにいかなくてイライラしてる俺に、美咲は笑顔を見せてくれた。 大丈夫だよ、絶対またマウンドに立てるよ。 何回もそう言って励ましてくれたんだ。