新撰組と女の子と神様!?

私は着物の袖で涙をぬぐいながら走り出した。

「…っ平助ぇ!!」

寂しげな背中がぴくりと動いてこちらを向く。

目を見開いて驚いている。

私は必死に走った。

「柚葉…っ!」

安心したように笑ってくれる平助。



「ごめんなさいっ!」



私は勢いのまま平助に抱きついた。

ぎゅっと抱き締め返してくれる感覚に私は嬉しくなった。