新撰組と女の子と神様!?

「柚葉っっ!!」

私は調理場の隅の方で小さくうずくまっていた。

…どうしよう……。

平助、目の下に隈作ってた。

私のために…?

…でも、でも…。

「柚葉ちゃん?」

そっと顔をあげると桜さんが優しく微笑みな

がらそこにいた。

「さっき、お侍さんに聞いたで?」

桜さんは私に目線を合わせるようにしゃがむ。

「ほんまに、辛かったんやなぁ」

『私一人で作ったんですよっ!』

……。

「ほんな陰湿なんにようたえたなぁ」

″どうしてその子をかばうの!?"

私は溢れるくらいぼろぼろ泣いた。

「誰も味方してくれんで悲しかったんやなぁ」

"私はいなくてもいいの?″

「でもなぁ?あのお侍さんらも、柚葉ちゃんのことほんまに心配しとったんやで?」