新撰組と女の子と神様!?

「おおきに、またお越しください!」

私は2日ほどでほとんど覚えてしまったので

そんなに苦もなく働いていた。

「柚葉ちゃん来てくれてからほんま助かるわぁ覚えるのも早いし、3日でもううちの看板娘や。」

「そ、そんなこと…」

ないです。と言おうとしたらある声に遮られた。

「柚葉っ!?」

びくっ

私は肩をびくつかせ一瞬で血の気がひくのがわかった。

「柚葉でしょ?ねぇ!」

この声は紛れもなく平助のものだった。

…どうしよう……。

桜さんが私の異変に気づいて出てきた。

「柚葉ちゃん!?なしてほんな震えとるん!?…お侍さん、なんしたんどす!?」

そう言って私を守るように抱き寄せる。

「お、俺は怪しいものなんかじゃないっ」

桜さんは平助を睨む。

私は急いで奥の方へ逃げた。