新撰組と女の子と神様!?

「…は?なにいってんのあんた。」

私が近くにいるのに気づいた幸ちゃんは驚い

た顔をしていた。

「なにいってんのって聞いてんだけどっっ!」

怒鳴り声に騒然とする広間。

「ここのご馳走全部私一人で作りました?
はぁ?頭おかしいんじゃないの!?お酒だって…私どれだけ走ったと思ってんの!?」

近藤さんが落ち着かせようとあわあわしている。

平助は目を見開いて驚いている。

とも私にはそんなのどうでもよかった。

「餡蜜食べながらこれだけの量を作れるなんてすごいね。だったら私なんてもう要らないねっ!!」

そう言って泣きそうになるのをこらえながら

幸ちゃんを睨む。

完全に怯えている幸ちゃんの頬に一発平手打

ちでも食らわせてやろうと手を振り上げた。

ぱぁんっ!

私の手が叩いたのは幸ちゃんの頬じゃなくて

平助の手だった。

…なんで?どうしてその子をかばうの!?

私は溢れそうになる涙をぬぐいながらまた

口を開く。