倉に近づくにつれて悲鳴が大きく聞こえる。

「ひっじかったさぁーん!」

その場に相応しくない声が響く。

「っ柚葉!?」

少し汗をかいた土方さんが目を見開いてこちらを見る。

「それ、私にやらせて♪」

私は男に近づいていく。

「おいっ!」

土方さんがとまどう。

「山崎さん、そこにいるんでしょ?ちょっとくない一個おとしてよ、んでもーちょい下げて。私の身長じゃ男に届かない。」

そう言った瞬間にくないが一本落ちてきて縄

が緩んで私の目線まで男が降りてきた。

「やほー、なんでしゃべってくんないのー?」

男は私をにらみながらぺっと私に向かって唾をはいた。

女だと思ってなめやがって…

「ねーえ?なんで人には手や足や目が2つづつついていると思うー?」

「私はねー、足や手は2つないと不便だけど、目は予備にもう一個ついてるんだと思うんだ~♪」

男の顔から血の気が引く

「だからー、その目くりぬいてもいーよね♪だってもうひとつあるもんねっ」

そういってくないを男の目にあてがう。