平和な日々が続くわけもなく、事件は起こる。

「ぎゃあぁいゃあうぁあ!!」

イラッ

「うがぁあぁああぁぁ!」

イライラッ

「ひぎゃぁあぁあぁあ!」

プッツン

「うっさいなぁ!!なんなの!こんな朝っぱらから!」

「…柚葉、怖くないの?」

「全然?うるさいけど。」

「あ、そう。フツーは女子はこういうの怖がるもんなんだけどね」

フツー…か。

「まぁ、過去が過去なだけにね~」

平助は何か聞きたそうにしていたけど気づかないふりをした。

「ねぇ、拷問ってどこでやってんの?」

「え?裏の倉だけど」

よし、もーめんどい。

「平助!いくよ!!」

平助の目がみるみる大きくなる。

「なにいってんの!?ダメに決まってるじゃないか!」

「早くいくよー」

私は聞く耳を持たず倉へ向かった。