「なにー?」

そういいながら私の背中に手を回して抱き締める平助。

「な、なにって…っなにってっ!?」

なにいってんだ私。

自分でも何いってんのかわかんなくなってきた。

くすくすと笑う声が頭上から聞こえる。

平助はかくんと顔を私の耳許に近づけて驚

くくらい大人の男の人の色気って声で囁いた。

「柚葉かわいい、このまま襲ってしまいたいくらいに。」

くすりと笑う息が耳にかかり余計に恥ずかしくなる。

顔に熱が集中するのが嫌なくらいわかる。

…やっぱり4歳差はおっきいよ!!

「平助、えと…?」

そっと上を見上げると雅に笑む平助が見える。

「その表情(カオ)反則。」

そういって私に顔を近づけたかと思ったらそ

の瞬間、唇に柔らかいものが触れた。