その日も、あたしはこの部屋に来ていた。




いつものように甘く囁かれる声を感じて、力強い腕に包まれて、優しい唇に触れられる。






関係を終わりにしなきゃ…。





そんなあたしの不安を唯一感じない時間。


ただのセフレだということを忘れさせてくれる時間。





幸せに、一瞬一瞬を噛み締めていた。