教室に入ると、私の机がなかった。教室を見渡すと、教室の隅っこでクラスの子達が
チラチラとこちらを見ながら笑っていた。
まあ、ショックを受けなかったといえば、嘘になるが、小学校、中学校と
同じことの繰り返しで、すっかり慣れていた。
その日から人と話さなくなった。
もちろん先生から伝言などを頼まれたら伝えたが、それ以外は話しかけても無視された。
それから一週間たって、私は「真人」と出会った。