Bitter syrup~ほろ苦くて甘い君~


そうこう考えているうちに

気付けば、
雷にまで見舞われる始末。


決心をもう一度固めて



あたしは、滝の中へと

飛び出したのであった。










『ただいまぁー…』


「おかえりーってちょっとあんた
 ずぶぬれじゃないの!」




慌てたお母さんが持ってきてくれたタオルは

ほっとする温もりで。


だけど、なんでかな。



あの真っ黒に揺れる髪

一瞬だけ見えた、儚い瞳。


そして、目を光らせた

あの涙。




その全てが、どうしても


頭の中から消えることはなかった。