Bitter syrup~ほろ苦くて甘い君~



『いいもん、プラマイゼロだもん…』


「は?
 …あー、あの特進クラスの?」




天気予報を見ればよかった?

傘を常に所持していればよかった?


…いや、それがそういうわけでもない。




『そうなのだよ結衣くん!!』




自分が病人であることを忘れて

意気込むと同時に、机を叩きながら立ち上がる。




『…あ゛、しまった』




当然ながらに、
ぐらっと崩れる体。

嫌でもまた座らされてしまう


なんだこれは
椅子の呪い?うん、きっとそうだ。




「てか、結局なにがあったの?
 昨日の放課後」


『よおーし…説明しようじゃないかー…!』


「んな掠れた声で言わないでよ」


『…けほっ、ぐえっほ「汚い」』




結衣様の毒舌は少し放置して


さかのぼること半日前。




『昨日の放課後、事件は起こったのだ…』


「…はいはい」