そのクラスの人たちが下駄箱に来るたびに、 『えっ?何でいるの?』って言いたいような顔で私をチラチラ見ていく。 それでも動かない私。 「えっ………ゆっ!」 その人は…桐谷奏多は私に気づき、 柄にもなく慌てたような声を上げた。 「ねえ、桐谷。 私、桐谷が好きなんだけど。 頭の中桐谷の事ばかりで、 桐谷が隣に居るのがもう普通で、 私の隣に居てもらわないと私安心できないんだけど。 どう責任とってくれるんだ? この束縛野郎が!!」