結局、断る理由も無いので校門まで今野君と歩いて行った私。 今野君はクラスメートの面白い話とかしてくれてて、 確かに面白かったけど、今野君が居る右側の肩が落ち着かない。 それはもう、借りてきた猫のようにソワソワ。 途中で、何故か誰かに呼ばれた気がして… 寂しい声がしたような気がして… 周りをキョロキョロ見た。 しかし校舎の方にも、部活動をしているグラウンドにも、 私を呼ぶ人は居なくて、直ぐに気のせいなんだと思い直した。 『雪乃………』