―――――― 「……か、りっか」 「ん……」 遠くから、日向の声が聞こえる。 「立夏」 だんだん近くから聞こえてきた。 「おーい。起きねぇとキスするぞ」 “キス”その一言で目が覚めた。 「お、はよっ!」 ガバッと起き上がり、挨拶をした。 「チッ。そんなにキスが嫌かよ」 舌打ちって……。 しかも、私に背中見せてるし。