「よかったー!誰もいないね!」 屋上の扉を開き仲に目をやると、誰一人いない。 「ほら、座るぞ」 日向はいつも座る屋上の真ん中まで行き、「ここ」とでも言うかのように 自分の膝を叩いた。 「私は、ここでいいよ」 日向の膝の上なんて、無理無理。 私重いし、恥ずかしいし! 「んじゃ、こうな」 三十センチくらいあった距離がゼロに等しくなった。 嬉しいんだけどね? 日向がいる左が熱い。