息を整えてチャイムを押そうとしたら扉が開いた。


「柑奈…」


「粕谷、私言い忘れてた」


言ってなかった。


私の気持ち。



“大好きです”


「俺も言い忘れてたことがあるんだ」


“付き合って下さい”


少し間があって私は笑った。