「じゃあね」


「送ってやれなくてごめん」


「いいよ。早く風邪治してね」


「あんがと」


外は少し薄暗くなっていた。


気持ちが伝わるってこんなにも嬉しいんだ。


粕谷…好きだよ。


ん?好き…


あっ!


私は急いで引き返した。