1時間ぐらいで休ませるつもりだったのに気づいたら2時間近く経っていた。


「はい、終り。私は帰るけどちゃんと休むんだよ?」


そう言って立ち上がろうとした。


が、立ち上がれなかった。


粕谷が私を抱きしめていたから。


「どうした?」


「離れたくない」


鼓動がその言葉で一層速くなる。


やめてよ。


そんな甘い言葉かけないで…