「ここか」



辺りが暗くなった頃目的の場所…



クロス魔法学校の門の前に着いた。



クロス魔法学校


世界屈指の名門校で有名な一族の者が多くいる。



全寮制でお金持ち学校だ。



入学試験も厳しくここに入学できれば将来は保証されるとまで言われる。



そんな学校に俺、斎藤 柚は明日から通うことになるのだ。





第一章 クロス魔法学校~1話~





何故明日から通うのに今門の前にいるのかというと



この学校は入学式一週間前には寮に入って環境に慣れるらしい。



俺の場合は一応理事長に許可を取って入学式の前日、つまり今日入寮することになっている。



本当はもっと明るいうちに着く予定だったがレオと話していたらかなり遅くなってしまった。



「取り敢えず入るか」



門に近づいて軽く押してみるもやっぱり開かなかった。



この門は魔法に耐久もあるようで…



「入れない。」



別に魔法で無理矢理入ることもできるがそんなことをすれば警報がなるだろう。



どうすっか…。



なすす術がない俺は少ない荷物を置いて欠伸をひとつ。



いや、ふたつした。