小さな手に握らせたのは桜型のペンダント



「これは何?」



「これはお守りだ。いつも首にかけとけよ。」



「わかった。」



優しく頭を撫でて歩き出した。



「柚お兄ちゃん!絶対絶対にまた会おうね、約束だよ!!」



レオが大声で叫ぶ。



「俺は約束は嫌いなんだよ。でも絶対会えるさ。信じてれば、な」



俺は振り返らずに手を振って丘を降りて行った。