「早速仕掛けてきたね(笑)」

城島は、桜に一枚のカードを見せる。


「クリスマスパーティの会場の下見に行きませんか、だって。」


呆れた顔でそう話す城島。桜は、不安な顔で「そうですか…」とつぶやくように話した。


「ふつう、ライバル部署の人間を誘うなんてありえないよな…。変な手を使ってきたな(笑)」


「で、部長は…」
「もちろん断った。」



ダレモシンジラレナイ


ダレモシンジタクナイ


コノヒトモキット・・・



桜の中で誰も受け付けなくなっていく・・・



「本当ですよね?」
「あぁ。」


ドウナンダロウ・・・


シンジテ・・・イイノ・・・?


「俺もよかった、笑ってくれて。」


城島は桜の頭をなでた。