「桜・・・」

耳元で名前を呼ばれ、今まで以上のドキドキを感じる桜。
そんな桜の顔を見て、今まで以上のどきどきを感じる城島。


(これって・・・えっ、って、どうしよう!!)


「とりあえず、これ盛り付けて運ぼうか。」


冷静さを保とうと決めた城島は、沸きあがる気持ちを抑えながら皿を用意していく。
桜は、ほっとしている反面、少し寂しくもなっていた。


少しずつ進んでいく夕食。

桜と城島は、いつものようにいろいろ話しながら食事を進めていく。しかし、桜の心の中には寂しい気持ちが広がっていく。


(やっぱり、私には魅力ないのかな・・・)


話しながらも、その気持ちに気づいた城島。今まで押さえに抑えていた気持ちが爆発しそうになるが、ぐっと我慢して様子を見る(→その顔を見るのが楽しいからというSな気持ちが働いたので。)