「よろしく。」

そういって左手の薬指に指輪をはめた城島。
ほんのり桜色をした石が、控えめに光る指輪。桜はそれを見た瞬間、涙が洪水のように流れ出す。



「おいおい(慌)」
「だって、うれしいんだもん。」



涙が止まらない桜を城島はいきなりぎゅっと抱きしめ、耳元でこう囁いた。



「そんだけ泣いちまったら、キスできねぇじゃねぇか(笑)」



驚いた桜は思わず、城島の胸元から顔を離した。その瞬間、城島はキスをした。

少し長く感じたキスが、桜の中で幸せをさらに満たしていくのだった・・・。