「おいしい(笑)」


桜の笑顔を見ているだけで十分な城島だったのだが、さっきの欲が深く沸きあがってきて・・・



「ひ・・・一口・・・食べてみる・・・?」



思わず口から出てしまった言葉。
城島はその言葉に動揺するが、心の中の欲望が止まらなくなっていく・・・


「食べてみたいです!」

「じゃ、口あけてください(笑)」


「???」



桜は、小さく口を開ける。城島は、自分のスプーンにオムライスを一口分乗せると、すっと桜の口の中へ・・・


パクっ


「おいしいです!」

(はぁ~~~~~~~~!!)


欲望に支配されそうになる城島だったが、なんとかその気持ちを押し殺して、ランチを完食した。


ドキドキした気持ちが止まらないまま、仕事に取り組む城島。パソコンからチラッと目を離すと、その先には仕事に励む桜の姿。その姿を見るたびに、城島の心の中にさっきと同じような欲が浮かぶのだった・・・