「社長・・・(怒)」


女性秘書によって阻止。
その後引きずられるように営業部を後にした・・・

「じゃ、これ食べたら車で送るよ。」

ジェインは、ミートパイ片手にそう話す。その横で小中は「当たり前でしょ。あやめと一緒に送りなさいよ!」とつんデレ状態で突っかかってくる。その様子を隣で見ていたあやめは・・・


「お姉さまの王子様・・・素敵な方でよかったですね。」


とコーヒーを飲みながらそう呟いた。


「何言ってんの?」


「私も・・・王子様・・・」



その時、あやめの脳裏にさっきの光景が浮かぶ。それを思い出しながら「さっきの王子様・・・」と呟き始める。


「さっきの王子様?」


小中は、とっぴもないあやめの呟きに驚きながら、ミートパイを口にする。
その問いかけに「さっき・・・ぶつかった・・・人・・・」と小さな声で呟いた。


不思議な顔をしながら「あんたがそんなこと言うなんて、本当珍しい。」といい、コーヒーを口にした。