祥介の笑顔が少し霞んでくる。
どっかで想像してたけど、
やっぱり聞かなきゃ良かったって
あたし、後悔をしてた。
気付いたらあたしの頬を涙が伝ってた。
「気になる?俺の好きな人ー!」
祥介は笑顔の顔を上げながら聞いてくる。
「って、えぇ?!美咲どーしたのー?」
泣いてるあたしが目に入ったらしく
祥介が袖口で涙を拭ってくる。
「…、あのね、…あたし…。」
か細い声で口を開こうとした時、
祥介の口が開く。
「んー、ごめんね?誤解させた?」
ぱっと、あたしの両頬を持ち上げて更に口を開く。
「俺の好きな人って、美咲なんだけど…」
頬に触れる少し冷たい手の先に
顔を隠しながら照れてる祥介がいた。
「…え?」
「だーかーら!俺の好きな人は美咲だよ」
コツンとおでこを引っ付けてきた。
しばらく沈黙していると、鼻を擦り付けてきた。
「で、美咲の答え聞いてないんだけど…」
「俺の事、どう思って…「「好きだよっ!」」
祥介の言葉が終わらない内に
言葉が口から零れた。
「あたし、祥介が好きだよ…」
祥介の腕が背中に回る。
ぎゅっとあたしを抱きしめる。
耳元ではぁ~。って溜め息?
「ほっとしたんだよ。安堵の溜め息」
抱きしめる力が更に強くなる。
「祥介苦しい~」
腕をペシペシ叩くと祥介が離れた。
と思った次の瞬間には
祥介の唇が、あたしの唇に重なっていた。
