それからほぼ毎日のようにあたしは
拓さんと出掛けたり、食事に行っていた。
ある日次の休みがたまたま被っていたことの
拓さんが気付く。
「ねえ、美咲ちゃん今度の休み泊まりにこない?」
その頃にはだいぶ拓さんとの仲も親しくなっていて、
毎日のように可愛いとか、大好きと言われてて
(本当に拓さんなら、初めてでいいかも…)
と正直下心も見え始めていた。
そんなあたしはニコッと笑って返事をする。
「いいんですか?じゃぁ、あたしご飯作っちゃいます!」
「本当?楽しみ!俺肉じゃが食いたいなっ」
そう約束をして、
あっという間に休みの前日はやってきた。
仕事が終わって、慌ててあたしはスーパーに向かう。
夕飯の材料を買い揃えて、いつもより
少しお洒落をして拓さんの家に向かう。
(ドキドキする~、なんか同棲してるみたいっ!)
なんて浮かれながらチャイムを押す。
ピンポーン、
チャイムが鳴り終わるころに扉が開いて、
いつもは見慣れない部屋着姿の拓さんが出迎える。
「お疲れ様です…着ちゃいました」
ドキドキして顔も見れずに挨拶をする。
「荷物あったなら迎え行ったのに、もーなんで言わないかな~」
さ、どうぞと言って部屋に案内される。
1Kの一人暮らしって感じの部屋。
すごくシンプルで、ちらほら男の人っぽいプラモデルとかジャン○とかが置いてあった。
とりあえず買ってきていた材料を冷蔵庫に
片付けてから、拓さんの隣に座る。
それまでテレビを見てた拓さんが、
髪の毛を撫でながら、優しいキス。
何度も触れるだけのキスをしてるうちに
ゆっくり手が下に下がる。
首筋から鎖骨をスーッと指を這わせる。
(本当に…あたししちゃうのかな…)
なんて思い思わず体が硬直する。
「ごめん、ごめん。また後でね」
そう言ってまた髪の毛を撫で、拓さんはまたテレビに視線を戻す。
あたしは女子校出身ということもあってか、
今まで付き合った彼氏と、そういうことが無くても何故か知識だけは
それなりに蓄えられていて。
(いや、むしろ知識だけに関しては知りすぎだったかも。と今は思う(笑))
とにかく胸のドキドキが、拓さんに聞こえちゃうんじゃないかと不安だった。
