Witch and Vampire ―恋物語―


「あ、でも短い間だったが、仲良くしてくれた子もいたんだぞ。」

「ん?聞いたことなかったが。」

「えっと、いい忘れた、んだな。」

目を泳がすソラ。

「えっと、一人は茶髪の髪の毛を巻いた小柄な女の子で、少し前に飛び級をした子だ。」

「そうか。」

「いつも一緒にご飯を食べてくれたんだ。」

「それで、次は。」

「え、あの、えっと。いない、が?」

「さっき一人はって言っただろ。」

「こ、言葉のあやだ。」

「・・・嘘を、つくのか?」

「えっと、怒ったりしない、か?」

「何故だ?」

「怒らないのだったら、いいのだが・・・。」

「もう一人が、その、男の子、でな。タミルって言うんだ。」

「・・・それで?」

「その、副会長でな、ディランと話してたときに知り合ったんだ。」

「・・・で?」

「その、タミルにこ、この間、か、かかか、可愛いと言われたんだ。」

ソラが顔を赤くして言った。

少し気に入らなかった。

「それがどうしたんだ。」

「そ、それで、ブベラン花をくれたんだ。」