こうして時間は過ぎていき、一週間後。
ソラは二つのバッチと満点のテストをもって橋のところへやって来た。
「ん?バッチが二つになったのか?」
「あぁ!テストで満点とったんだ!」
嬉しそうに話すソラ。
テスト用紙を見せてもらうと、確かにすべて丸だった。
「すごいじゃないか!明日から二年生か?」
「休日が一日入ってるから、そのあとだな。」
「そうか。なんかお祝いしなくちゃな。先生はなんか言ってたか?」
「ルークさんが一番に誉めてくれたんだ。これで君が三人目だねって。」
俺は笑顔でソラの頭を撫でる。
すると彼女はくすぐったそうに笑うのだ。
だが、俺にはわからないことがあった。
満点をとったことがあるのは二人だけだという話は聞いている。
だが、ルークさんというのがいまいち誰なのかわからない。
ソラに聞けばいい話なのだろうが、彼女は知っているような前提でその事に関しては話を進めるのだ。
なので、そのルークという人が学長であることと、ソラによく構ってくれていることしか知らない。
まぁ、別に大丈夫だろう。直接会うわけでもないし。
そう思っていた。
しかしその日は突然やって来る。

