Witch and Vampire ―恋物語―

「学校はどうでしたか?」

「今まで通っていた学校とは、少し違ったな。」

「今日はどのようなことをしましたか?」

「学校の説明を聞いた。他にも行事についても聞いたぞ。」

嬉しそうに話すソラを見て、テラも嬉しく思う。

やはり、学校に行かせて正解だった。

新しいことが知ることで感じる喜び、わくわくが伝わってくる。

この短期間で表情が豊かになった。

そして、ソラからの呼び方がテラさんからテラに変わっているのも少し嬉しかった。

「そういえば、あの学校の学長、ナイトさんのお兄さんなんだよな。テラは知ってたか?」

「えぇ。」

「ナイトさんは知ってるのか?」

「どうでしょうか。」

ソラは少し表情を暗くした。

「ルークさんが言ってた。ナイトさんからあんまり好かれてないって。」

「え、そんなはずは・・・。」

そういえば、主はかれこれ八年彼と連絡を取り合っていない。

あまり好かれていないと思うのに無理ない。

「おそらく連絡をするのを忘れてしまっているのでしょう。私から伝えておきます。」

「あぁ。」

「他に何かありましたか?」

「そういえば、魔力をごまかしきれていないと言われた。」

「やはり、そうでしたか。」

「コーティングをした方がいい、って言われた。」

「では、夜、やりましょうか。」

「テラはできるのか?」

「えぇ。」

「さすがテラだな!」

どうやら、相当彼女に気に入られたと同時に、自分も気に入ってしまったらしい。

彼女がかわいくて仕方がない自分がいた。