Witch and Vampire ―恋物語―


「テラはセンスがいいからな。」

「・・・。」

「・・・。」


・・・他に話題はないだろうか・・・。


だが、先に口を開いたのはソラだった。

「えっと、ナイトさんは仕事とかってしてるんですか?」

「あぁ。まぁな。」

仕事の内容は単純なもので、人間の方の町とこちらの森の間には大きな川があって、そこを通る人の監視をするという仕事だった。

今は違う仕事をしている。

まぁ、やることも何もないのだが。

「そう、なんですか。」

「どうかしたか?」

ソラは小さくうつむくと、

「私、が、すること何もないなって・・・。」

「・・・。」

何も考えていなかった。