「えっと、ナイト、さん?」
音もたてずドアを開けて入ってきたのは、
「っソ、ソラ!?」
ソラだった。
だが、タイミングが悪かった。
ソラがこちらを見ている、と思う。
「す、すみません・・・お取り込み中でしたか・・・。失礼しました。」
そう言ってドアを閉めようとする。
俺は起き上がってソラを止めようとするが、
「っ・・・」
肋が・・・
「す、すみません・・・。冗談のつもりだったのですが・・・。」
それに気づいたソラがこちらに戻ってきた。
ソラはベッドの上で肋を押さえている俺の近くでおろおろとしている。
「っ・・・あぁ、だい、じょうぶ、だ・・・。」
「わ、私のせいですよね・・・。えっと、この位しかできませんが・・・。」
そう言って俺の体を仰向けにすると、
「・・・、・・・。・・・、・・・・・・。」
何かを呟き、右手の平を俺の肋に置いた。
そして、
「・・・セイッ!」
そう言うと、俺の肋から手を離した。
「これで、少しは良くなると思います。」
「あぁ。ありがとう。」
たしかに少し良くなったような気がする。
「ところで、なんだ。俺なんかに。」
「えっと、特にないって言ったらあれなんですけど・・・。」
そう言って口を閉じるソラ。
「・・・なんだ。さっきのことか。あんなの気にしなくていい。俺が悪かった。」
「い、いえ!私もすみません・・・。少しはしゃいでしまって・・・。」
「ここの部屋が珍しいのか?別にいつきたっていい。見られて困るようなものもない。」
「い、いえ、あの、そういうわけじゃなくって・・・」
そこで少しうつむくソラ。
「ナ、ナイトさんにか、かわいいって言ってもらって・・・」
「えぁ、えっと、別に、ほんとのことだったし・・・。」
やめろよ!こっちまで照れるじゃないかよ・・・!
「・・・。」
「・・・。」
この沈黙はきつい。
俺は話題をふってみることにした。
「そ、その服とかはどうしたんだ?」
「テラさんが買ってきてくれました。」

