Witch and Vampire ―恋物語―


「・・・。」

「はははぁ・・・。あ、ナイトごめん。なんか盛りあがっちゃって。」

「・・・別に。」

「えっと、どう、しましたか・・・?」

「・・・なんでもない。」

「ナイト、拗ねてるの?」

「知らね。」

困ったようにこちらを見るソラ。

「クラ・・・。ナイトさんは、どうしたんだ・・・?」

そう小さな声でクラに聞くソラ。

・・・なんで、こんときにクラに聞くんだよ・・・。

理由はわからないがイライラだけが募る。

「・・・ナイト?えっとど「もういいよ。」

なんだかもうどうでもよくなって、思わずそういってしまった。

ヤバイ。そう思ったけれども、もう遅い。

「見せたいものは見せれただろ。もう戻っていいよ。」

「え、でもナイト、「戻ってくれ。」

「あ、あの、「いいから!」

ソラとクラが何か言おうとするも、俺がそれをさせない。

ソラがなにか言おうとしたが、言わずにクラと一緒に部屋を出ていってしまった。

「はぁ・・・。俺、なにやってんだ・・・。」

俺は大きなため息をついたあと、ベッドに寝転がると枕を顔に押しつけた。

・・・ふかふかでいいにおいがするな・・・。

「・・・なんで枕のことなんか言ってんだ。俺・・・。」

とうとう狂ったのか、俺・・・。

なんだかうぁーとなって布団を抱きしめた。

そのときだった。