俺の上半身などを軽く触れること5分。
「あばら骨の骨折が1本。背中を強打して痣になっています。あと、後頭部の内出血で、たんこぶですね。」
「あばら1本でよかったですね。主。」
「あぁ。放っておけばどうにかなるだろう。」
「とりあえず、1週間安静にしていてください。それで治るはずです。」
「ありがとう。テラ。」
そう、唯一一人だけ俺の身の回りのことを知り尽くしている召し使いにいった。
俺がテラに向かって微笑んだのを見て、他の召し使いたちが自分の仕事に戻っていく。
ほぼみんながいなくなったころ。
「テラ。ちょっといいか?」
「なんでしょうか。」
「ちょっと調べてもらいたいことがあるんだが。」
「彼女のことですか。」
「あぁ。頼めるか。」
「かしこまりました。」
そういってテラは部屋をでた。

