俺のことを持ち上げようとする召し使いを制止しながら聞いてみる。
「なんで、部屋の前、にいた?」
腹を殴られたのだろうか。
どうしてもしゃべるとき切れ切れになってしまう。
「すごい音がしたもので。」
召し使いの一人が肩をかしてくれた。
「音が、してから俺、が出てくるま、でどのく、らいだ・・・?」
「時間ですね。約2分くらいかと。」
「そう、か。あり、がとな。」
そこで俺は喋るのをやめた。
静かに自分のベッドに寝かされる。
「いっつ・・・」
「失礼します。」
召し使い達が俺のことを心配そうに見守るなか、一人が俺の服に手をかけた。
「あ、あぁ。」
俺は痛みに顔を歪ませながら、ちいさくうなずく。

