俺はその事に若干疑問をかんじたが、とりあえず話を続けることにした。

「で、お前の名前はなんだ。」

「・・・そ、ソラ。ソラ・デクルマ。」

「ソラか。いい名前だな。」

そういうと、ソラは小さく微笑んだ。

おれはさらに聞くことにした。

「で、どうしたんだ。追われてた感じだったが・・・。」

「そ、それは・・・」

くちごもるソラ。

するとクラがバカにしたようの笑った。

「はっはードンマイだねー。上ランクのヴァンパイアにも難しいこともあるんだねぇ~。」

そうクラが俺のことをバカにしていた時だった。

「・・・ヴァンパイア・・・?」

クラがまたバカにしたように笑う。

「ぶははーー!!名前すら知られてなかったとか!!」

でも、そんな風に笑っていられるのもそれまでだ。

俺は右手の人差し指を、クラのほうへ向ける。

「イテッ」

そういって腕を押さえるクラ。

俺は軽くクラを睨みながら、

「いい加減だま「ぇぁっ・・・」

そういって、その声がした方を見る。

ソラがこちらを見ていた。

「大丈夫だ。ただの痣だから。」

そういって、近づこうとしたときだった。