Witch and Vampire ―恋物語―


頭がぼんやりとする。

と、ここで誰かがやって来た。

「主、どうかなさいましたか?」

召使いがやって来たが、テラではなかった。

きっと手が離せないのだろう。

「はぁ、はぁ。・・・なんでもない。」

とここで自分が空腹なのを思い出した。

「あ、今は何時だ。」

「朝の六時半です。」

「・・・そうか。朝飯を用意してくれないか。」

「承知しました。」

軽くお辞儀をすると、召使いは出て行った。

俺はベッドによじ登るとうつ伏せになった。

「はぁ・・・。」

なぜこんなにも疲れるのだろうか。

横にあるテーブルの上に小瓶が置いてあるのを見つけた。

中身は無かったが、紫の液体が少し残っているのは確認できた。

なぜここにあるのかさっぱりわからない。

数分後、先ほどの召使いが戻って来た。

「スープでございます。まずは、消化に良いものから召し上がってください。」

俺は枕側のベッドについてる板に寄りかかった。

スプーンを手に取り、お盆の上に乗っているスープをすくう。

茶色っぽいスープだ。

おそらくコンソメだろう。

俺は口に含み、飲み込む。